昼間に整えた庭も、夜になると照明次第でまったく別の表情を見せます。照明計画は後回しにされがちですが、安全性と美しさの両方に直結する重要な要素です。大がかりな工事は必要ありません。ローボルトシステムなら、DIYでも設置できます。

照明の役割:安全・演出・境界の三つ

庭の照明には三つの役割があります。第一は安全性。段差・アプローチ・池など、夜間に危険になる場所を照らすことです。第二は演出。樹木・石・水鉢などを光で浮かび上がらせ、昼とは異なる庭の表情をつくることです。第三は境界の明示。敷地の輪郭を光で示すことで、防犯効果も生まれます。照明計画は、この三つの役割を意識しながら器具の種類と配置を決めていきます。

色温度の選び方:2700K・3000K・4000Kの違い

照明の色温度は、庭の雰囲気を大きく左右します。2700K(電球色)は温かみのある黄みがかった光で、木材・石・植物を柔らかく見せます。和風・ナチュラル系の庭に向いています。3000K(温白色)は電球色より少し白く、モダンな外構にも合います。4000K以上(白色・昼白色)は明るく見やすいですが、住宅の玄関まわりには冷たい印象を与えることがあります。防犯目的の照明には4000Kが有効ですが、演出用には2700〜3000Kを選ぶのが基本です。

アップライトで樹木を演出する

シンボルツリーの根元にアップライト(上向きのスポットライト)を設置すると、夜間に樹木が浮かび上がり、庭の主役として存在感を発揮します。設置位置は幹から30〜50cm離し、樹冠の広がりに合わせて角度を調整します。複数のアップライトで一本の木を照らす場合は、正面と側面から当てると立体感が出ます。落葉樹は冬に葉が落ちると光が直接見えてしまうため、冬季は器具の向きを調整するか、常緑樹と組み合わせることを検討してください。

ローボルトシステムのDIY設置

ローボルトライト(12V)は、家庭用コンセントに接続したトランスフォーマーから配線を延ばして設置します。100Vの電気工事と異なり、電気工事士の資格なしに設置できます(ただしトランスフォーマーのコンセント接続は既存のコンセントを使用する場合)。配線は地中に埋めるか、砂利の下に隠します。器具の数が増えると電力消費が増えるため、トランスフォーマーの容量(W数)を確認してから器具を選びましょう。LEDタイプを選ぶと消費電力を大幅に抑えられます。

照明計画は、庭が完成した後でも追加・変更しやすい要素です。まず足元灯一つから始めて、少しずつ増やしていくのが失敗の少ない方法です。照明計画ワークシートは学習コンテンツの一覧からダウンロードできます。